第34番 種間寺(たねまじ)

第34番・種間寺の概要

種間寺・入口

敏達天皇の時代の577年、摂津四天王寺を建立するために招かれた百済の仏師たちが帰国の途中、暴風雨に襲われてこの地に流れ着きました。
そこで仏師たちは、薬師如来を刻み、海上安全を祈願し本尾山に安置したのが種間寺の始まりと伝えられています。


その後、弘法大師が訪れ、この薬師如来を本尊として堂宇を建てました。
そして、唐から持ち帰った五穀(米、麦、粟など5種類の穀物)の種をこの地にまいたことから種間寺の名が付けられました。

本尾山にあったお寺ですが、伽藍などが破損したため山麓に移し、康保年間(964~968年)には村上天皇から勅願を賜ったと伝えられています。

その後は地元の信仰を集めて栄えましたが、明治4年(1871年)の廃仏毀釈により廃寺になりました。
再興されたのは、明治13年(1880年)です。

本尊の薬師如来は檜の寄木造りの坐像で重要文化財に指定されています。

境内のお地蔵さん

種間寺は、安産の薬師として知られていますが、お参りの仕方が一風変わっています。

妊婦は柄杓をもって本尊の薬師如来にささげて祈願します。
寺ではその柄杓の底を抜いて3日間安産の祈願をします。
祈祷した後はお札とともに底のない柄杓を妊婦が持ち帰って床の間に祀ると、安産できるといいます。
出産後は、柄杓をお寺に納めます。
そのため、ここの子育観音像のまわりには、底の抜けた柄杓がずらりと奉納されています。
柄杓の底を抜くのは通りが良くなるようにということらしいです。

わたしが訪れたときは、雪蹊寺から種間寺へ行く途中道路工事をしていました。
交通整理のガードマンのお兄さんが「3kmくらい行くと案内板がある」というので、迂回路の方へ進んで行きましたが案内板が見あたらず、適当なところで曲がり、橋を渡ったりして、進んで行ったら何とかたどり着きました。
弘法大師が導いてくれたものと思っています。

種間寺は田んぼの中にある静かで明るく開放的なお寺でした。

子育観音

道はるか
 なれど歩まぬ
  沙羅の花
      (歌碑)

第34番 本尾山 種間寺(もとおざん・たねまじ)

高知県吾川郡春野町秋山72
JR土讃線高知駅から約13km
高知自動車道・伊野ICから国道56号を春野方面へ。約25分。
御詠歌 世の中に蒔ける五穀の種間寺 深き如来の大悲なりけり
本尊/薬師如来 宗派/真言宗豊山派 開基/弘法大師 宿坊/なし
次の第35番札所・清瀧寺まで約13km

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