第58番 仙遊寺(せんゆうじ)

第58番・仙遊寺の概要

仙遊寺境内の石仏

仙遊寺は、天智天皇(在位668~671年)の勅願により伊予国守・越智守興が開きました。
本尊の千手観世音菩薩は天智天皇の念持仏で竜女が刻み、竜宮から届けたと伝えられています。



養老年間(717~724年)、阿坊仙人と称する僧がここで40年間仙人のような生活をしていましたが、ある日雲のごとく姿を消してしまったそうです。
このことから仙遊寺という寺号が付いたといわれています。

その後、寺は荒れましたが、平安時代の初期、弘法大師がこの地を訪れ再興しました。
それからは寺運が栄え、多くの信者が足を運ぶようになりました。

仙遊寺・本堂

山門から寺に至るまでの旧参道には、弘法大師がこの地を訪れたとき、病で苦しむ人々のために掘ったとされる「大師加持水」が今も残っています。
ここで汲み上げられた水は霊水として諸病に効き目があったと伝えられています。

仙遊寺は、300mの作礼山の上にある静かなお寺です。
境内からは、今治の市街、その向こうに瀬戸内海が見渡せます。

本堂は、昭和22年(1947年)に山火事に遭い焼失しましたが、昭和28年(1953年)に昔の形そのままの再建されました。

仙遊寺・大師堂

犬塚池
第57番・栄福寺と第58番・仙遊寺の中間に池があります。
かつて栄福寺と仙遊寺の住職は一人が兼務していました。
一人で往復するにはとても体が持たないのですが、二つの寺の連絡を手伝っていた利口な犬がいました。
寺の鐘の音が聞こえると犬が駆けつけ、手紙をくわえ、もう一方の寺へ向かうのでした。
ところが、ある時、二つの寺の鐘が同時になり、犬はどちらに行けばいいのかわからなくなり、中間にある池に飛び込んでしまいました。

この犬を哀れに思った村人たちは犬塚を設け、この池をいつしか犬塚池と呼ぶようになりました。

第58番 作礼山 仙遊寺(されいざん・せんゆうじ)

愛媛県越智郡(現、今治市)玉川町別所甲483
JR予讃線今治駅から約7km
西瀬戸自動車道(しまなみ海道)・今治ICから国道196号、国道317号を玉川町方面へ。約20分。
御詠歌 立ち寄りて作札の堂に休みつつ 六字を唱え経をよむべし
本尊/千手観世音菩薩 宗派/高野山真言宗 開基/越智守興 宿坊/なし
次の第59番札所・国分寺まで約9.5km

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