四国の霊場八十八ヵ所

阿波の国・徳島県の霊場

第12番 焼山寺(しょうさんじ)

第12番焼山寺本堂

焼山寺の開基は修験道の開祖、役行者小角(えんのぎょうじゃおづの)と伝えられています。
小角が焼山寺山を道場として拓き蔵王権現を祀ったことに始まるといいます。

後に弘法大師が訪れたとき、焼山寺山の古池に大蛇が住んでいて、火を吐いて山を焼くなどして村人を困らせているということを聞きました。

弘法大師は、水輪の印(摩廬という)を結んで、大蛇退治に出掛けました。
襲いかかる大蛇を虚空蔵菩薩の加護を得て退治したといいます。
大蛇を岩に閉じこめ、その上に三面大黒天を祀り、前に虚空蔵菩薩像を本尊として安置しました。

焼山寺は古くから修験道の修行地として名高い山岳寺院です。
一時は戦国の戦乱に巻き込まれたこともありましたが、江戸期には藩主である蜂須賀家の帰依を受けて発展しました。

焼山寺へ続く山道

焼山寺は蔵王権現を祀る奥の院の中腹、標高800mにあります。
第11番 藤井寺から焼山寺に至る道は、「遍路ころがし」といわれた険しい道です。
第1番霊山寺から順番に歩いてまわる人にとっては、最初の難関です。

わたしは、くるまで行きましたが、狭い狭い山道をくねくねと登っていきます。
ここは駐車料金300円を支払います。

駐車場から、山道をさらに10分くらい歩いていくと、樹齢400年という鬱蒼とした杉木立の中にお寺はあります。
ひんやりとした空気に包み込まれている感じがしました。
ここの杉並木は徳島県の天然記念物に指定されています。

杉の巨木と境内からの風景

奥の院は、焼山寺の境内から約1kmのところにあります。
この奥の院に至る山中にも約100本の杉の巨木があります。
また、樹齢約300年といわれる老木があり、焼山寺のシンボルとなっています。

山の中腹には、四国遍路の開祖といわれる衛門三郎の終焉の地である杖杉庵(番外札所)があります。

第12番 摩盧山 焼山寺(まろざん しょうさんじ)

徳島県名西郡神山町下分字地中318
JR徳島駅から約30km
徳島自動車道・徳島ICから国道438号を神山町方面へ。城西高校神山分校前を右折し山道を進む。約1時間20分
御詠歌 後の世を思えば恭敬焼山寺 死出や三途の難所ありとも
本尊/虚空蔵菩薩 宗派/高野山真言宗 開基/役行者小角 宿坊/なし
次の第13番札所・大日寺まで約28km、車で約1時間