四国の霊場八十八ヵ所

伊予の国・愛媛県の霊場

第65番 三角寺(さんかくじ)

第65番三角寺鐘楼門

三角寺は、伊予の国、最後のお寺です。
聖武天皇(在位724~749年)の勅願寺で、行基が開基しました。
弘仁6年(815年)、弘法大師が入山し、本尊十一面観世音菩薩を刻んで安置しました。

このとき不動明王も刻んでいます。

弘法大師は、ここで三角形の護摩壇を築いて21日間、降伏の秘法を修しました。
降伏護摩秘法は大法であり、四国霊場中、唯一ここ三角寺だけに伝えられています。

この三角形の護摩壇の跡が、現在庫裏の横にある「三角の池」だといわれています。
寺名は、この護摩壇が三角形だったことに由来しています。

三角寺本堂

後に嵯峨天皇(在位809~823年)が三百町歩の土地を下賜され、七堂伽藍を有する大寺院になりましたが、天正年間(1573~1592年)の戦により本尊を残し焼失しました。
その後、嘉永2年(1849年)に再建されました。

三角寺は平石山(826m)の中腹(標高430m)に位置し、「伊予の関所寺」とも呼ばれる難所です。
寺のあるあたりは三角山と呼ばれています。

72段の石段を上ったところにある鐘楼門は真ん中には鐘が釣られている、めずらしい形式です。
鐘を撞いてから中へ入りましょう。

十一面観世音は安産や子授け、厄除けなどの仏様であることから、女性からの信仰が篤いそうです。

三角寺の境内

是でこそ
 登りがいあり
  山桜
     (一茶・句碑)

第65番 由霊山 三角寺(ゆれいざん さんかくじ)

愛媛県四国中央市金田町三角寺甲75
JR予讃線川之江駅から約4km
松山自動車道・三島川之江ICから国道192号を徳島方面へ。約10分。
御詠歌 おそろしや三つの角にも入るならば 心をまろく慈悲を念ぜよ
本尊/十一面観世音菩薩 宗派/高野山真言宗 開基/行基 宿坊/なし
次の第66番札所・雲辺寺までまんだら峠まわりで山麓駅まで約30.4km、車で約1時間