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四国の霊場八十八ヵ所

伊予の国・愛媛県の霊場

第47番 八坂寺(やさかじ)

第47番八坂寺の水屋

八坂寺は修験道の開祖・役行者小角(えんのぎょうじゃおづの)が開いたと伝わっています。
後の大宝元年(701年)、文武天皇(在位697~707年)の勅願寺として、伊予国司越智玉興が七堂伽藍を建立しました。

このとき、八ヶ所の坂を切り開き道路を作ったことから、八坂寺という名がつけられたといいます。

それから100年余りのちに、弘法大師がこの地を訪れ、ここを四国霊場と定めました。

八坂寺は、修験道の根本道場として知られるようになりました。
また、紀州の熊野権現や十二社権現を祀り熊野山八王子と称して僧兵を擁したり、末寺48ヶ寺を数えるほどに栄えました。
しかし、その後の戦国時代には、度々兵火や火災に遭い、寺の規模は縮小していきました。

八坂寺本堂

本尊の阿弥陀如来は重要文化財に指定されていますが、50年に一度のご開帳ですのでなかなか見ることができません。
本堂の地下には万躰阿弥陀像があります。

八坂寺の境内にお墓参りの心得という案内がありました。
参考にしてください。

一、まず本堂のご本尊さまにお参りしましょう
二、正月・春彼岸・盆・秋彼岸にお参りしましょう
三、祥月命日にはお参りしましょう
四、誕生日にもお参りしましょう
五、祝いごとがあればお参りしましょう
六、夢をみたらお参りしましょう
七、迷いがおきればお参りしましょう
八、歎きがあればお参りしましょう
九、感謝と報恩のためにお参りしましょう
十、近くに来たらお参りしましょう

八坂寺の境内

八坂寺の近くには文殊院徳盛寺があります。
ここは、遍路の元祖、衛門三郎の菩提寺であり、衛門三郎の屋敷があった場所といわれています。
その近くに、彼の8人の子の墓といわれる八塚群集古墳があります。

第47番 熊野山 八坂寺(くまのざん やさかじ)

愛媛県松山市浄瑠璃町八坂773
JR予讃線松山駅から約16km
松山自動車道・松山ICから国道33号を砥部町方面へ。さらに県道23号を重信町方面へ。約20分。
御詠歌 花を見て歌詠む人は八坂寺 三仏じょうの縁とこそ聞け
本尊/阿弥陀如来 宗派/真言宗醍醐派 開基/役行者小角 宿坊/なし
次の第48番札所・西林寺まで約3.7km、車で約12分