本ページはプロモーションが含まれています

四国の霊場八十八ヵ所

土佐の国・高知県の霊場

第27番 神峯寺(こうのみねじ)

第27番神峯寺仁王門

神峯寺は邪心を持った人は先に進めないという第19番 立江寺に続く土佐の「関所寺」です。
厳めしい関所寺にふさわしく、630mの神峯山の山頂付近にあります。
真っ縦」と呼ぶ、急な参道をせり上がっていきます。
くるまも急坂、急カーブの狭い道を登っていきます。

神峯寺の始まりは神功皇后の時代と伝わっています。
神功皇后が三韓征伐の折、戦勝を祈願して天照大神をはじめ諸神を祀り、のちに行基が十一面観世音菩薩を刻み、本尊として開基しました。

後の大同4年(809年)、聖武天皇(在位724~749年)の勅願に奉じて、弘法大師が諸堂を整え、四国霊場第27番札所に定めました。

神峯寺境内の植木

明治の神仏分離令によって、神峯神社だけが残り、本尊を金剛頂寺に預けて廃寺になりましたが明治20年(1887年)、本尊を迎えて神峯寺は復興しました。

神峯寺には、三菱財閥の創始者 岩崎弥太郎の母親が息子の開運を祈って、安芸市井ノ口の家から往復40kmの道のりを21日間裸足で参詣をしたという話が伝わっています。

ここ神峯寺の境内からは、雄大な大平洋が一望に見渡せます。

神峯寺の水子地蔵尊横に湧き出ている水は、「神峯の水」と呼ばれ、土佐名水のひとつです。

神峯寺境内より室戸岬を望む

お遍路に
 春告鳥の
  啼きそめぬ
        (旭洋・歌碑)

第27番 竹林山 神峯寺(ちくりんざん こうのみねじ)

高知県安芸郡安田町唐浜2594
土佐くろしお鉄道唐浜駅から約4km
高知自動車道・南国ICから国道32号、国道55号を室戸市方面へ。約1時間10分。
御詠歌 みほとけの恵みの心神峯 山も誓いも高き水音
本尊/十一面観世音菩薩 宗派/真言宗豊山派 開基/行基 宿坊/なし
次の第28番札所・大日寺まで約40.6km、車で約1時間